入学式が終わり、退場の花道を通り抜けた。 かっこいい先輩や 可愛い先輩が 「おめでとう~」 って言って 私たちを迎えてくれた。 その奥の方に、さっきの先生がいて 私を見つけて、少し笑った。 胸がドキドキと音を立て、 私の体温が上がった。 桜の歌が、耳に響いて ものすごく、くすぐったかった。 列を乱さないよう、前の子に必死について 何もないような顔を、うつむかせた。 なんか、恥ずかしくって。