なにそれ…
まるであたしが邪魔みたいな言い方じゃない
「あっそれか、今のうちに外行っててもいいよ?
トイレとかで出てこられても困るし。。
あと俺、ミナチャン送るつもりだから
明日の朝ごはんはいらないから。じゃっ」
そういってまた部屋に向かって歩いていった
なによっなんなのよ…
私よりみなチャンって子の方が大事なの?
だってそうでしょ?
私にはこんなよる遅くに出てけなんていって、、
みなチャンって子は送るとかいって…
もう…疲れた
「もう、いいや」
「ん?なんか言ったか?」
部屋に向かう途中だった陸がこっちを振り返って聞いてきた
「ううんなんでもない。
部屋からは出ないようにするね」
「あ…あぁよろしく」
私はこの時決めた。
明日、この家から出て行く。
そして、陸と別れる。
実行に移すのは明日の朝方、陸がミナチャンって子を送りに言ったとき
「あはははっ陸チョーうけるー」
「だろ?それであのごりらが…」
陸たちの声のおかげで起きた。
今の時刻5時35分
「んじゃあ行くか」
「えっ!送ってくれるの?
うーれーしーいー」
「はははっホラッさっさと行くぞ?」
「はーい」
バタン
どうやら陸たちは行ったみたい
じゃあ早速準備しますか
もって行くものは最小限にして…
約1時間後
もって行くものは洋服とか
化粧類とか色々
最小限にしようと頑張ったけどできなかった私…
もうキャリーバックのチャックを閉めるのに大変だった。
まぁ苦労しながらも何とか荷物は完了したから次は手紙。
机に向かいながら色々考えた
でも結果思いついたのは
ありがとう。
バイバイ
の二言だった。
それを書いた紙をリビングのテーブルに置き
準備完了!
そしてキャリーバックを持ち、
玄関に行く途中あることに気づいた
それは陸との毎日かかさづつけてたペアネックレス
陸と私のただ一つの思い出の品
コレを持ってくのはやっぱ未練があるみたいでやだったから
陸の部屋に勝手に上がりこんで陸の部屋の中央にある、
小さな机に置いといた。
コレでほんとにさよならだね。。
それからまた玄関に行きまた気づいてしまった。
どういしようっ!
靴のことすっかり忘れてた。。
靴も持っていきたいのに…
でもしょうがないか…
1番お気に入りの靴はいて我慢しよう…
あぁ…でももったいないな…
10足ぐらいあるんだけど…
まぁしょうがないよね
と言い聞かせて玄関のドアを開けた
新しい家が見つかるまで友ダチんちに居候しに行く事にした
うん。友達に慰めてもらいにいコー♪
ともだちんちに行く途中、
陸とまた違う女が一緒に歩いてる所が見えて
陸とその隣を歩く女に怒りがわいた
そんな事思う私って
やっぱりまだ陸の事好きなんだと
思った
side 陸
みなって子を家に送って俺はすぐさま家に帰ろうとした。
なんとなく、今日は友香に癒されたい気分だった。
友香のあのなんともいえない可愛い顔を思い出すと自然と歩くスピードが上がった。
すると、前方から俺に手を振って走ってくるやつがいる。
誰だ?
だんだん距離が近くなると顔がはっきりしてきた。
あれはずいぶん前にヤったやつで…名前は…みお?
「やーんりくぅー何でこの頃遊んでくれないのよぅ」
「ん?俺今禁欲中」
嘘だけど。
まぁこいつと会わない理由は簡単に言うと
友香のこと悪く言うからだな。
聞いてるとイライラしてくっから会わないようにしてきたのに
最悪。
さっきの幸せな気分こいつのせいでぶち壊し
あぁー早く友香俺の事癒してー
と馬鹿なことを考えていると
遠くに友香みたいなやつがキャリーバックを持って歩いていた。
それを見た瞬間何故か胸騒ぎがした。
今の時刻7時30分
この時間帯では休日の今日はまだ友香は寝ているはずだけど、何故か胸騒ぎがする。
そう持った俺は隣にいる女をたしなめると
家に一目散に走っていった。
どうか、どうか
この胸騒ぎが間違えであると願って。。。
ガチャガチャっ
バタンッ
「友香ッ!?」
玄関のドアをあわただしく開け
友香と、叫んだ。
でも部屋の中はシーンとしている
でも俺は友香の靴があることに安謝して
廊下をゆっくり歩いて友香の部屋に向かった
「とーもーか…」
いない。
俺は次に風呂場に言ってみた。
…
人の気配は無い
俺は小走りでトイレの方に歩いた
そこにも電気はついていなくて…
次に俺は走ってベランダに向かった
…そこにも友香はいなくて…
その時、開けた窓から風が入ってきて
リビングの机の上にある
一枚のカミが
ビラビラと舞って床に落ちた
それを俺は拾い何か書いてある事に気がつき読んでみた
ッッ!
そこには、友香特有の字でありがとう。バイバイ
そうかかれていた。
その意味が一瞬わかんなくて頭がこんがらがって
訳もわからず玄関を飛び出して
マンションのエレベータを使って下におりた。
でも、下に下りてから今外に出たって意味が無いと考えてまた部屋に戻った。
玄関を開けて俺はある事に気づいた。
友香の靴が一足無いことを。
それも、友香が一番気に入っていた
リボンがついた靴がなくなっていたことを。
それから部屋に入りあたりを見回してみると
洗面所には化粧水も洗顔も歯ブラシも無い
友香の部屋に行くと
洋服がほとんど無く友かが気に入ってた抱き枕も無い
残っているのは、家電製品や家具だけ。
落ち着いて見回してみると、
こんなに友香の私物がなくなっていることに気がついた
それから俺は自分の部屋に戻った。
そしたら何か机においてある。
そこにおいてあったのは俺と友香とのペアネックレス
それを見た瞬間目から涙があふれてきた…
そして自分のおろかさを実感した。
きっと友香はもう俺はこのネックレスをしていないと思っていたと思うが実はただ洋服で隠してるだけで毎日毎日肌身離さずしてきた。
「なんでっこうなったんだよっ!」
友香…何で俺から離れていったんだよ…
昨日、俺があんなこと言わなければ離れていかなかったのか?
そもそも今日あんなどうでもいい女送ってかなければ…
ずっと俺がここにいれば…友かは出て行かなかったじゃないか
それとも俺があのネックレスを堂々とつけてればよかったのか?
いや…ちがうな…
最初ッから浮気なんてしなければ良かったんだ
何で俺浮気なんてしたんだろう…
あぁそっか…最初俺友香を大切にしようと思って
そんで禁欲状態だったわけで…
そんな時に無理やりしらねぇ女に誘われてやったら止まんなくなって…
しかもあの友香の嫉妬した顔が可愛くて…
結局大切にとかいっときながら結局は傷つけてるし、、
あぁ…あのときの俺にいってやりてぇ…
そんな事してたら1番大事なもんなくしちまうぞって…
そうすれば…
なんて叶いもしない事思って後悔して…
今の俺って相当みじめ…
俺…このままじゃみじめ過ぎて…
友香不足で…後悔で死んじゃうよ…
お願いだから友香…戻ってきて…
そんな願いを友香のペアネックレスと
自分のを一緒に握り締めて
祈っていた…
今の時刻、深夜の2時すぎ
あれから俺は考えていた。
どうやったら友香が戻ってきてくれるか
今俺にできる事は何か
今友香はどこにいるのか
どうやったら連絡がとれるのか、、
でも、あれからずっと、ずっと考えてるけど
何にも思いつかないんだ、、
何一ついい案が浮かばない
なぁ…どうしたらいい?
side友香
家を出て、今私は友達の家に来ている。
百瀬 胡桃って言って美人さん。
今一番仲良い子。
「ともかぁー布団とか予備の無いから一緒になる感じになっちゃうけど良い?」
「うん。大丈夫」
、、今頃陸は何をしているんだろう
まだ、女遊びしてるのかな
それとも私の子と探してくれてる?
…そんな事あるわけないか
てかなんで自分から別れたくせに
陸の事ばっか考えてんだろ
はぁーほんっと未練タラタラ
こんな自分が嫌になる。
浮気されてもまだこんなに陸のことが好きだと、、
恋しいと思っている…
いい加減忘れたいのに忘れられない。
それがすごい悔しくて、
悔しくて悔しくて自然と涙が出てくる。
ボロボロボロボロ…
次から次に、、流れてきて止まらない。
しばらく泣いていると背中にぬくもりを感じた。
「友香…辛かったんならもっと早く相談しなさいよ」
胡桃が私のことを抱きしめてくれている。
とても暖かい。
でも、心の中は全然あったかくならなくて。。
「ごめんね」
としかいえなかった…
ほかの言葉を言う余裕なんて、今の私にはこれっぽっちもない。
それでも胡桃は私が泣きやむまで静かに私を抱き閉めてくれていた。
それがとても嬉しかった。