1年前からあなたの浮気は始まった。
あの時はすごい悲しかった。
それと同時に、絶望した。
やっぱり私は幸せになんてなれないと。。
でも私は別れられなかった。
別れたくなかった。
そう思う私はきっとどこかで期待してたんだと思う。
また前みたいに優しくしてくれる。
すきって言ってくれる
幸せを…
いっぱい注いでくれるんだって
そうやって自分を保っていた。。
でも、陸はあれから毎日のように家に
女を連れてきた。
毎晩違う女。
先輩もいれば、後輩もいる。
私は悩んだ。
なんであんなに優しかった陸が
こんなに遊び人になってしまったんだろうかと…
もしかしたら自分のせいかもとか、、
陸の事私じゃ満足させて上げられないからとか、、
別れてあげたほうがいいのかとも
色々悩んだ。
悩みまくった
でも答えは出なくて
ただ一ついえることは
“別れたくない”
っていう自分勝手なわがままだけ。
何一つ答えは見つからなかった。
それから私は日に日にやせていき
半年後には6キロもやせていた。
ストレスもたまり続けていて
もう我慢の限界が近かった。
それからまた1年がたち
今に至るが
まだその浮気は続いていた。
私は感じていた。
そろそろ、、終わりが近いかな…と
「んっ、、、あっ!リクゥ」
今日も陸部屋から聞こえてくる
女の悩ましげな声。
私はすぐさま自分の部屋に入り
布団にくるまりながらアイポッドで音楽を
大音量で流しあの声を聞こえなくした
しばらくして、夕飯を食べて無いことに気がつき
リビングに出た。
さっきのあの声はもう聞こえなくなっていて
もう終わったんだなと安心した。
それから冷蔵庫をみながら何を作るか考えていると…
「友香?」
ビクッ
いきなり陸が話しかけてきた
さっきまで知らない女とあんな事をしていたのだと考えると、
自然に顔が曇っていく。。
「あっ陸、、うんさっき帰ってきた」
「へぇぇ…あのさ、俺さっきミナちゃんとシてた」
そんなことしってるし…
なんでわざわざ伝えるのよ…
逆に悲しくなるじゃない…
「でさぁ朝方はさぁ部屋から出ないでくれない?
たぶんミナチャン朝方起きて帰ると思うから」
なにそれ…
まるであたしが邪魔みたいな言い方じゃない
「あっそれか、今のうちに外行っててもいいよ?
トイレとかで出てこられても困るし。。
あと俺、ミナチャン送るつもりだから
明日の朝ごはんはいらないから。じゃっ」
そういってまた部屋に向かって歩いていった
なによっなんなのよ…
私よりみなチャンって子の方が大事なの?
だってそうでしょ?
私にはこんなよる遅くに出てけなんていって、、
みなチャンって子は送るとかいって…
もう…疲れた
「もう、いいや」
「ん?なんか言ったか?」
部屋に向かう途中だった陸がこっちを振り返って聞いてきた
「ううんなんでもない。
部屋からは出ないようにするね」
「あ…あぁよろしく」
私はこの時決めた。
明日、この家から出て行く。
そして、陸と別れる。
実行に移すのは明日の朝方、陸がミナチャンって子を送りに言ったとき
「あはははっ陸チョーうけるー」
「だろ?それであのごりらが…」
陸たちの声のおかげで起きた。
今の時刻5時35分
「んじゃあ行くか」
「えっ!送ってくれるの?
うーれーしーいー」
「はははっホラッさっさと行くぞ?」
「はーい」
バタン
どうやら陸たちは行ったみたい
じゃあ早速準備しますか
もって行くものは最小限にして…
約1時間後
もって行くものは洋服とか
化粧類とか色々
最小限にしようと頑張ったけどできなかった私…
もうキャリーバックのチャックを閉めるのに大変だった。
まぁ苦労しながらも何とか荷物は完了したから次は手紙。
机に向かいながら色々考えた
でも結果思いついたのは
ありがとう。
バイバイ
の二言だった。
それを書いた紙をリビングのテーブルに置き
準備完了!
そしてキャリーバックを持ち、
玄関に行く途中あることに気づいた
それは陸との毎日かかさづつけてたペアネックレス
陸と私のただ一つの思い出の品
コレを持ってくのはやっぱ未練があるみたいでやだったから
陸の部屋に勝手に上がりこんで陸の部屋の中央にある、
小さな机に置いといた。
コレでほんとにさよならだね。。
それからまた玄関に行きまた気づいてしまった。
どういしようっ!
靴のことすっかり忘れてた。。
靴も持っていきたいのに…
でもしょうがないか…
1番お気に入りの靴はいて我慢しよう…
あぁ…でももったいないな…
10足ぐらいあるんだけど…
まぁしょうがないよね
と言い聞かせて玄関のドアを開けた
新しい家が見つかるまで友ダチんちに居候しに行く事にした
うん。友達に慰めてもらいにいコー♪
ともだちんちに行く途中、
陸とまた違う女が一緒に歩いてる所が見えて
陸とその隣を歩く女に怒りがわいた
そんな事思う私って
やっぱりまだ陸の事好きなんだと
思った
side 陸
みなって子を家に送って俺はすぐさま家に帰ろうとした。
なんとなく、今日は友香に癒されたい気分だった。
友香のあのなんともいえない可愛い顔を思い出すと自然と歩くスピードが上がった。
すると、前方から俺に手を振って走ってくるやつがいる。
誰だ?
だんだん距離が近くなると顔がはっきりしてきた。
あれはずいぶん前にヤったやつで…名前は…みお?
「やーんりくぅー何でこの頃遊んでくれないのよぅ」
「ん?俺今禁欲中」
嘘だけど。
まぁこいつと会わない理由は簡単に言うと
友香のこと悪く言うからだな。
聞いてるとイライラしてくっから会わないようにしてきたのに
最悪。
さっきの幸せな気分こいつのせいでぶち壊し
あぁー早く友香俺の事癒してー
と馬鹿なことを考えていると
遠くに友香みたいなやつがキャリーバックを持って歩いていた。
それを見た瞬間何故か胸騒ぎがした。
今の時刻7時30分
この時間帯では休日の今日はまだ友香は寝ているはずだけど、何故か胸騒ぎがする。
そう持った俺は隣にいる女をたしなめると
家に一目散に走っていった。
どうか、どうか
この胸騒ぎが間違えであると願って。。。
ガチャガチャっ
バタンッ
「友香ッ!?」
玄関のドアをあわただしく開け
友香と、叫んだ。
でも部屋の中はシーンとしている
でも俺は友香の靴があることに安謝して
廊下をゆっくり歩いて友香の部屋に向かった
「とーもーか…」
いない。
俺は次に風呂場に言ってみた。
…
人の気配は無い
俺は小走りでトイレの方に歩いた
そこにも電気はついていなくて…
次に俺は走ってベランダに向かった
…そこにも友香はいなくて…
その時、開けた窓から風が入ってきて
リビングの机の上にある
一枚のカミが
ビラビラと舞って床に落ちた