「日柚ー お客さんだよー」

授業が終わって、帰り支度をしていると、クラスメイトの友達に呼ばれて、教室の入り口を見る。

そこには純平といつも一緒にいる秀君が、柱に寄りかかって立っていた。

クラスの女子たちは、ヒソヒソと"カッコいいー"とか"イケメンー"とか、それぞれ騒いでいる。

確か、秀君もコンテストで5位に入ったんだった。

やっぱり中学の頃の面影より、断然大人っぽくなってる。