「あ、純平君! さっき、先生に言われたんだけど、ジュリエット役をやってくれって言われちゃって! だからあたし、やってみようと思うの!」

俺の目の前ではしゃぐ内田。

なんだよ…

俺に伝えておけって言ったくせに、自分で言ってんじゃん…

本気でやめんのかよ…

俺は日柚がジュリエットならって思ったんだぞ?

演技とかそんなん、俺のガラじゃないって事くらいわかってる。

でも、

それでも…

作られた言葉でも、日柚に好きだと言えたなら。

そうでもしないと、一生言えないんだ… 俺の気持ちは…