「その辺にしとけよ、秀…」

いつもより低い、純平の声。

純平は、キスしそうな秀君を寸前で制止した。

「純。今のお前にできる? 例え、"演技"だとしても」

「お前、何が言いたいんだよ」

「別に? 最近のお前つまらないから、からかってみただけだよ」

「お前… それで日柚を巻き込むなよ」

「巻き込んで、泣かせてるのは誰?」

黙る純平に、ものすごい勢いで睨みあげる秀君。