なんか切ないな…

なんであたし、こんな場面見てるんだろう…

好きな人が、あたしじゃない人に愛を囁いている。

頭に血が上ったからって、こんな場所にくるんじゃなかった…

「また、泣きそうな顔してる」

「今見てるのが、悲劇だからでしょ?」

「それ、僕には通用しないよ? あ、いい事思いついた」

まだ、続いている2人な芝居をよそに、秀君がいきなりあたしの肩を寄せた。