「カバン置いてくるから、先に行ってていいよ」

カバンを置いて、制服から私服に着替える。

リビングで寛いでいる日那に、"出かけてくる"とだけ伝えて、純平の家に行く。

数えられないくらい来た、純平の部屋。

最近はきてなかったけど、大人っぽくシンプルになった気がする。

「あ、先輩! 今から練習するんで、見ててくださいね?」

「どうぞ?」

その場に立って、2人はセリフを言いあっていた。