「人の女に何してんの?」


私と男の人の間に雅樹がいた。


「ま…さき?」


男の人は、男持ちかと言って
その場を離れた。


雅樹は、男の人が離れていくのを見送ってから、
私の方を向いた。


「あんたも。何で抵抗しないの?」


「し…したんだけど、相手にされなくて…」


ごめんね?と私は謝った。