「はい。最後に戦った時は三年間でした」

「ええ!?三年間、戦いっぱなしってこと!?」

シルヴェスターは真面目に頷いた。

「それでも決着がつかないので、自分としてもいい加減にしてほしいのですが…」

本気で困っているのだろう。

彼は青い髪を掻き上げた。

「どうするの!?どうするの!?」

ティアナも事態の大変さに気づいたようだ。

不安げにシルヴェスターを見上げる。

「とにかく、待ちましょう」

彼はきっぱりと言い切った。

「下手に止めると死にますから」

さらに彼はティアナの両肩を手で掴み真剣な表情で言った。

「良いですかティアナ様。今の主には近づかないように。どんな唸り声や奇声がしようとも聞かなかったことにして下さい」