「麻希…?」


美海の目…恐怖が浮かんでる


でももう我慢できない


「美海っていっつもそうだよね。私の意見なんて、これっぽっちも聞いてない。自分さえ良ければそれでいいの!?」


「ど…どうしたの?急に…」


「そんなに柊のことが好きなら一人で勝手に隠れて見てれば!?いちいち私を巻き込まないで!!対して話しかけもしないクセに!!」


「え?」


あっ…柊…ヤバい


気付いた時にはもう遅かった。


柊を含めた男子グループがこっちを凝視している。


何しろ、ここは廊下。


色んな学年の生徒、先生がいる。


「美海ーー」


「ひどい…。ひどいよ!!麻希!」


タタッ


走り去って行く、美海。


追いかけたい!!


のに、


足がすくんで追いかけることが出来なかった。


それどころか、