「麻希のせいで、いつのまにか柊いなくなっちゃったじゃん!!」


知るかー!!


と、叫びたいのを抑えて抑えて、


「またすぐに戻ってくるよ!!」


と励ます私。


ホンネは


このストーカー野郎!!(怒)


だ。


私がこう言うにも理由がある。


なぜなら今私達は、1組のクラスの様子が見える、1組の人からしたら死角になるところで柊を見ていたから。


ホントストーカーだよ…これ…。


そんな私をよそに、まだ、


「柊いつ戻ってくるのかな?こんなことになるならついて行けば良かった…」


なんてことを言ってる美海。


キーンコーン…。


助かった!!


「早く戻らないと次の授業は理科で移動教室だから、授業遅刻しちゃうよ!!」


ようやく美海を柊という呪縛から離す理由が出来たのに、美海はいっこうに立つ気配がしない。


ちょっと~(汗)


「美海…。放課後でもいいじゃん!!ね?」


「来た!!」