季節が代わるのは早いもので、もうすでに秋である。
相変わらず、美海は
「やっぱり柊ってかっこいい!!」
って感じ。
私には150㎝もいってないちっさい男子のどこがいいんだって思うけど…。
「ねぇ麻希。柊って1組だったんだね!!あたし達3組で近いのに全然気付かなかった…」
近いも何も、私達の学年は元々4クラスしかない。
他の学年にしたってせいぜい5クラスまで。
少し無理矢理すぎなのでは…
「ちょっと!麻希~聞いてる!?」
「あっうん。聞いてるよ」
危ない危ない…
理由はなにであれ、興奮している美海の話を流していたことが美海にバレたら大変なことになる。
最低でも1日はすねて口を聞いてくれなくなるからだ。
「そ。ならいいけど。」
ヤバい…若干怒りぎみかも…
「あーっ!!」
「わーっ!!もう!なに!?」