『…………………』


「あら、酷い顔よ。祈…」


『お母さん…そんな酷い?』


「うん。目が死んでるわよ?」


『うーん。』


昨日、あのまま泣いて…目冷やすの忘れてたから。


「ちゃんと目を冷やして。はい!」


渡されたのはアイスノン。
冷たくて気持ちいい…


『ありがとう、腫れ…ひくかな?』

「ひくわよ。今日も1日可愛いくいたいって思ったら腫れなんて直ぐにひくわよ?」

『ほんと?』

「うん!今日は遠足でしょ?せっかくなんだから可愛く1日いたいでしょ?」

『うん。』


お母さんは考え方が変わってる。
女の子は可愛くいなさい、あなたは世界中で1人しかいない可愛いお姫様。
そう言って育てられた。


だからって自意識過剰に私は自分が可愛い、なんて思ってないけどね。