『あ、』


そこには、キスをしてる二人。


『えっ?あっ、』



パニクってるのは私だけ。
おに…要は冷静。


「俺らと同じだよ。」


『そ…そうなんだ。』



信君と麗さんが…


「っ、祈?」

「そっちもうまくいったんだ。」


冷静な麗さん。


うん、血って感じる。



「座れよ、祈。」

『あ、うん。』



ついさっき飛び出していったから恥ずかしいな。



「ここで大切なのがさ、俺らはどっちの子どもかってことだ。」



みんなが座ったのを見て、お兄ちゃんがそう言った。


『ってか!本当に…入れ替わったんだよね?私たち…』


「それは確実やわ。」


『あと、ここ信君達の家なんだよね?いいの…ここで話して…』



もし聞かれてたら…


「大丈夫やで!ここはおかんの店やし、今二人はじぃちゃんのとこ行ってるから。」


『そうなんだ…』


「祈は心配しすぎ。」


『うん。』



だって、こんなに嬉しいのに…もし本当は入れ替わってなかった、なんて嫌なんだもん。