「………………」
「………………」


二人は睨み合ったままで…一言も話さない。


「二人とも!なに睨み合ってんねん!祈ちゃんが可哀想って言ってるやろが!あほ!!!」


『あ、いえ…』



皆の飲み物を持ってきて、信君の隣に座った麗さん。


「なら、自己紹介するな?あたしは堀田麗、こいつの妹!」

『えっ?』

「双子やねん。あんたらと一緒!」



そう言ったら驚いた顔をした信君…



「これが…祈の兄貴?!こんな可愛い祈の兄貴がこんな無愛想なん?!ショックやわ~!!」


と、オーバーリアクションの信君に、確実に怒ってるお兄ちゃん…怖い。