恋愛(その他)
完

- 作品番号
- 71753
- 最終更新
- 2008/07/05
- 総文字数
- 15,555
- ページ数
- 35ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 19,524
- いいね数
- 0
翳された手のひら。
それは痛みの記憶。
文佳(ふみか)が知る
両手の使い道は
ひとを傷付けることだけ。
だけど、そんな文佳に
「好きだ」
と云う少年が現れて……。
…………………………………
傷を抱えた少女・文佳と
一途な少年・高遠の
不器用な恋のおはなしです。
この作品のレビュー
刷り込まれた記憶は 無意識にソレを拒絶する 気持ちだけではどうにもならない気持ちすらわかりづらくさせてしまうほどに…… それでもじっと ひたむきに待ってくれる手があるその優しさと暖かさが染みる 繊細で丁寧に描かれる 微妙な距離感が たまらない逸品です
刷り込まれた記憶は
無意識にソレを拒絶する
気持ちだけではどうにもならない気持ちすらわかりづらくさせてしまうほどに……
それでもじっと
ひたむきに待ってくれる手があるその優しさと暖かさが染みる
繊細で丁寧に描かれる
微妙な距離感が
たまらない逸品です
トラウマ。 それは誰にでもあるもので、それによって他の人も傷ついてしまうこともある。 誰にも侵せない領域。 不可抗力であり、もどかしいもの。 それでも、それが絆となることがあるのなら。 もどかしいけれど、爽やかな物語。 是非ご一読を。
トラウマ。
それは誰にでもあるもので、それによって他の人も傷ついてしまうこともある。
誰にも侵せない領域。
不可抗力であり、もどかしいもの。
それでも、それが絆となることがあるのなら。
もどかしいけれど、爽やかな物語。
是非ご一読を。
いきなりなんだろうと目を丸くする私に、彼は言った。
「お前は逃げないな」
「は?」
その言葉さえいきなり過ぎる。
なに?と訊ねると、彼はある一点を指差した。
中庭に座っている一組のカップルが、ちょうど目に入る。
穏やかな雰囲気の二人には、なぜか微妙な距離があった。
「あそこの女、男に触られるのがダメらしい」
ふーん?
「いつも間が空いてんだ」
ふーん。
悪い空気なんてまったくないのに、彼のほうが少し近づく気配を見せると、彼女はびくついていた。
「トラウマってのかなぁ」
と彼に言う。
「ま、私が逃げる逃げないは、アンタにかかってると思うな」
「ん?」
「つまりアンタの手の使い方次第なわけ」
そしてひとつお願いした。
「もっかい撫でて。さっきの気持ちよかったから」
彼は、苦笑した。
この作品の感想ノート
浅海ユウ様
ありがとうございます。
実はこのタイトル、かなりお気に入りです。
自画自賛。
これからも、よろしくお願いします。
浅海さまの作品、続きを楽しみにしています!
カツラギカヤ様
お返事ありがとうございました。納得です。
それにしても、このタイトル、いいですね。ストーリーにピッタリですし。
また、時間が出来たら読ませて頂きますね〜。
ありがとうございました。
浅海ユウ様
お返事が遅れて、すみません。
番外編、実はここでおしまいです。
落ちてないかな、と思わなくもないのですが、先を想像していただける余地があったほうが面白いじゃん、と。
へなちょこで失敗が多い(ほとんど?)のですが、こういう未来が拡がるようなラストが、好きです。
ですので、続きを描くことはいまのところ、考えていません。
でも、先が読みたい! と云っていただけるのは、冥利に尽きます!
ありがとうございました!
願わくば、他の作品もぜひ、よろしくお願いします。
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