「お前、変なやつだなっ
男に綺麗っていうやつ初めて見たぞ。」
「あ、あの決して罵倒したとかじゃなくて
本当に綺麗で、たぶん、そこらへんの
女の子より、セクシーだった!」
「あはははっー!
お前、まぢで変わってんなあ。
ひーっ。お腹いてーっ」
私、至って普通だし、
本当のこと言っただけだもん。
でも、一つ思ったの。
「優磨くんの涙もセクシーだったけど、
絶対笑顔の方がいいよっ!
きっと、みんな鼻血だすよっ!」
優磨くんの瞳が一瞬見開いたけど、
すぐもとに戻って、
綺麗な弧を描いて、
「ありがとな。」
何かが始まるような、
何かが壊れるような、
音が頭の中に鳴り響いた。