優磨くんの大きな瞳から
流れる雫が床に落ちるまで、
私はきっと息を止めていた。
おかげで、少し酸素不足だ。
「…誰、」
って、やばい。
見とれ過ぎてて、睨まれてたことに
気が付かなかった。
「ご、ごめんなさいっ!
ゆ、優磨くんの瞳から流れる雫が
思わず綺麗で、いや、違うくて、
優磨くんが綺麗すぎて、あ、えっと
なんか、見とれてしまってて、
ごめんなさい!」
…。
絶対私ダメなこと言ったよね?
怖くて顔見れないよっ
「ぷはっ」
ばっと勢いよく顔を上げると
お腹を抱えて笑っている優磨くん。
その笑顔、絶対反則だよ。