ずっと、続けていた抵抗を止めた。
抵抗する気も、起こらなかった。

「…優磨、くんは…友達に、こんなことするの?」

震える声で聞いた。

「…うん。」

「同情…?」

「うん。」

ドンっ

精一杯の力を使って、優磨くんを押し返した。

「…同情なんて、いらない!私は、私は、
優磨くんが好きだったんだよ。でも、もういい。
優磨くんなんて、大嫌い!!」

そういって、走ってた。
走って、走って、目の前にあったのは、
保健室だった。

全ては、ここから始まった。
優磨くんの涙を見て、好きになって、
こんなことになるなんて、思っても
みなかった。ただ、好きだった。

ドアを開けて、入ると誰もいなくて。
殺風景な保健室は、今の私には、ほっとする場所で。

ベットに潜って、布団を叩いた。