キンコンカーンコーン

あっというまに放課後になった。

どうしよう。どうしよう。
絢斗くんになんて言うたらいいんだろう。
…でも、本当はもう決まってる。

もっと、好きになっちゃうかもしれない。
もっと、辛くなっちゃうかもしれない。
けど、理由を知りたい。
じゃないと、ずっと私は、引きずってしまう。

言い訳かもしれないけど、けじめをつけたいの。

「由美、今日俺委員会あるみたい。先、帰る?」

「あ、ううん。絢斗くん待ってるよ。」

「わかった!待ってて!マッハで終らすから!」

「あははっ。大丈夫。頑張ってね!」 

「また、後で!」

絢斗くんのこーゆーところ、本当にほっこりする。

絢斗くん、私、絢斗くんの彼女だよね。