あ、またズーンと重い。
「うん!そうだよね!わかった!!」
「ごめんね?でも、たまには、二人でも
遊ぼうね?」
「うん!!」
そんなことを話していたら、
あっという間に5時間目の予鈴が聞こえた。
「そろそろ、戻ろっか。」
「うん!あ、でも私その前にトイレ行ってくるね!
先戻ってて!」
「わかったー。じゃあ、またあとでね!」
「ふぅ~。」
実花がいなくなった屋上で
思わず溜め息がでた。
「そうだよね、私は、絢斗くんの彼女なんだよね。
もう、優磨くんのこと忘れなきゃ…。」
そう、思ったら涙が出てきた。
実花のあんなに強い目、初めてみた。
それほど、優磨くんのこと想ってるってことだよね。
優磨くん。優磨くん。優磨くん。
どうして、キスなんてしたの?
どうして、優しくするの?
どうして、実花の彼氏なの?
…どうして、私は弱いの。