朝の出来事があったせいで
普段、あまり授業に集中できていない私が
さらにできなかった。

ボーと言われることをノートに
書いてずっと考えていた。
幸い、授業で当てられなかったから
ゆっくり考えられた。

実花や優磨くん、絢斗くんが隠してることって
なんだろう。

優磨くんと絢斗くんの態度も気になる。

みんなが知ってて、私が知らないこと?
それって何?

考えれば、考えるほどに
蟻地獄みたいに埋まっていって
答えがでない。

キンコンカンコーン

そんなことを思っていたら、
授業の終わるチャイムが鳴り響いた。

「お昼休みだー。お腹空いた~!」

なんて言う声があちらこちらから聞こえる。

もう、4時間目だったんだ。
自分がどれだけ、集中できてなかったか、
改めて思った。

「由美、今日は久し振りに二人で屋上に行かない?」

実花からの誘い。
いつもは、4人一緒なのに。
なんか、あったのかな。
…やっぱり、私達が付き合ったこと?

「…うん、いいよ。」