いくら疑問を投げ掛けても、
優磨くんからの返事を聞ける
訳がない。
だって、次の日、私が学校に行くと
優磨くんと実花は付き合ってた。
実花に
「報告があるのーー」
そう言われて、
優磨くんに
「…俺たち付き合うことになった。」
そう言われたとき、世界が真っ黒に
染まった。
今まで鮮やかだった毎日がいとも簡単に
真っ黒に塗りつぶされた。
私にとって、実花は本当に大切な友達。
私にとって、優磨くんは大切な大好きな人。
ねえ、私。
「友達か好きな人どっちとる?」
って聞かれたら、間違いなく
「友達」
って答えてたけど、
現実はそんなに簡単に決められないよ。
どっちも大切でどっちもかけがえのない人たち。
だから、私は自分の気持ちを
押し込めることに決めた。
それが、一番いい解決方法だと思ったから。