゙杏里ちゃんの身を捧げる゙



いくらあたしでも、容易に意味が理解出来た。



つまり、性的関係を……



考えた瞬間、一気に熱が上がる。



「初々しい反応っていいわね♪」



「からかわないで下さいよー///」



こんな自分が子供で、時々嫌になる。



「でも、いいじゃない?
クリスマスイブからクリスマスに掛けて、プレゼント。
結構ロマンチックだと思うけどなぁ」



確かに、大人な優里花さんとか、優斗さんとかがサプライズしたら、ロマンチックなんだろうけど…。




あたしが誘ったら…?


きっと優斗さんは笑うと思う。



それに、もし関係を持つってなっても、まだあたしには覚悟が出来てない。




優斗さんは好き。



でも、今のあたしは、それで精一杯なんだ。



「そういえば、なーんか香水変えようかな。とか言ってたなぁ…」




含み笑いを見せる優里花さんに、あたしは目を輝かせた。



「ほんとですか?!」



買おう!って思って、一旦止まる。



「あ、でも。
香水って趣味別れますよね…?」



勢い良く上がった腰を、再びソファーに戻す。



「うーん…確かにそうだけど…
でも彼女からの香りって、やっぱり特別だし~

それに、今の香水嫌いじゃないでしょ?」




「…はい」



「なら趣味も合うと思う!
今から買いに行こう!」



「えっ!?」



勢い任せにあたしの手を引き、そのまま社長室を出た。