握手して貰った手を写メり、
「あの、一緒に撮って下さい!!」
ツーショット写メをお願いする。
「うふふっ。いーよ?」
ありすちゃんは、快くオッケーしてくれて。
写メを待受にする。
もーにやにやが止まらん!!
実は、ありすちゃんのファンなのだ。
一人だけ脳内お花畑のあたしを、優斗さんクイッと引っ張る。
そしてあたしは、ソファーに座る優斗さんの膝にもたれる。
そんなあたしの耳元に、優斗さんは唇を寄せ…
「あんまり俺の前で嬉しそうに笑われると、
妬けるね?」
と呟く。
その瞬間、あたしは耳を押さえて立ち上がる。
「っっ!?///」
言葉にならない反論。
いつだってあたしは、優斗さんに余裕がない。
そんなあたしの反応を見て、クスッと笑う優斗さんは、いじわるだ。
「あーあ。
見せびらかしちゃって。
熱いのね?」
いつものニッコリスマイルより、少し違う笑みをこぼす、ありすちゃん。
「あっ、違っ///
あの、紅茶とか飲みますか??///」
そう言って、キッチンに向かおうとするあたしの腕を、優斗さんが掴む。
その反動で、あたしは再び、優斗さんの足元に座り込む。
「ちょ、優斗さん?!」
睨むように優斗さんを見ると、ちゅっと、それは降った。
ただ一瞬で触れるだけ。
それでも、あたしの羞恥心をいっぱいにするには十分で。