いい先生とか、悪い先生とかナシで、校長先生を好きになった瞬間。
「ところで佐藤。
ほんとにストーカーには遇っていないのか?」
大翔先生の言葉に、友美が考え出すが、
「いや、いない。
誰が撮ったんだろーね?」
結局分からないまま。
そして数日が過ぎた。
あたしは、優里花さんに呼ばれて、事務所に来ていた。
いわゆる社長室で、二人きり。
もう随分慣れたと思っていたけど、今日の雰囲気はなんだか緊張する。
「ごめんね、急に呼び出して」
「…いえ、」
平気なんだけど…、なんだろう?
変に緊張感のある雰囲気に、居心地の悪さを感じていると
コンコン
ドアがノックされた。
「どうぞー、待ってたわよ」
そこに入って来たのは、
中島蓮くんの姿だった。
なんで??
ポカーンと口を開けていると、豪快に彼は吹き出す。
「杏里ちゃん、それ阿保面すぎっ!!」
言われて慌てて口を閉じる。
でも、なんで中島蓮くんが…。
驚いたまま、優里花さんを見る。
すると、隣に彼が座る。
「実はね、彼とコラボして欲しいの」
は?