人間不思議なもので、熱があると分かると、一気に身体が怠くなるものです。



凍りまくらに頭を埋める。



「優斗さん、ごめんね?」



心配かけて…。



「ほんとに。お前、蓮と話して、さっさと通話切りやがって。

俺には何もねぇのか、って話だし」




ベッドに腰掛け、あたしの頬を撫でる。



「あの時は、急いでたんだもん…」



「で?
友美ちゃんは、見つかったわけ?」



あたしは、コクンと頷く。



ここで、アレコレ聞かないのが、優斗さんの良いところ。



「さて、ほんとにもう寝ろよ。

治らねぇぞ?」




優斗さんはあたしの髪の毛を、くるくるといじりながら、そんなことを言う。




今日は、言うこと聞いとこうかな。



あたしはゆっくりと、瞼を閉じた。



夢の中で、友美が泣いている。



どうしたの?って聞くと、彼女は




友は人殺しなのっ!!!




と、あたしに抱き着く。




そんな、残酷な夢。