「それで・・・どうして血を混ぜるの?修羅の血に関係あるの?」


さらさらと、いい音を立てて紙の上を筆が踊る。


正直まだまだ、わからないことばっかりだ。


「その通りだ」

「でも・・・修羅の血は妖力を高めるんじゃなかったっけ?それを敵に向けちゃっても平気なの?」


むしろ逆効果なんじゃ・・・。


「あぁ。だが、使い方によるもんだ」

「使い方?」

どういう意味だろうか。


「清きものが修羅の血を利用すれば浄化される。悪しきものが使えば穢れる、といった具合だ」


じゃあ、私は・・・。


「お前は“清きもの”だ」