ピンポーン

「三奈!おまたせっ!!」
「おそーーーっ」
「えへへ。色々準備しててー」
「ま、入りなよ~」
「おっじゃましまーす!」

今日は三奈の家で

"祝入学パーティー"が開催中。
まだ入学してないけど…

「さぁ!みんな揃った?」
「「「はーい!」」」
「じゃあ、祝入学~~」

「「「かんぱ~い!!!!」」」

総勢17名の男っ気のないパーティーが
今スタートし、

みんなは それぞれ持ち寄りのお菓子を
食べながら

恋について語りだした。

「ハルカは最近長野と、どうー?」
「チューとかした??」
「…まぁ……う、うん。(照」

おとなしめのハルカは少し顔を赤らめて
うつむいてそう答えた。

「「キャーッッ!!!!!」」
「まじで!?」
「どんなかんじで?!」
「つか、いつ!?」

みんなの食いつきようが怖いくらい。


どうか 話の矛先が
あたしに向いてきませんように……

「あ。るい、あんたはどうなの?」
ぅげっ、、きた…
「い、いやぁ…」

あたしは苦笑いを浮かべた。

「え何、別れてないよね??」
「うん、まぁそれはそうだけ…」
「じゃあチューは?」
「もう付き合って一年すぎたでしょ?」
「チューもハグもしてるよね??」
「でもまぁ相手が奏太だしー」

奏太ってのはあたしの彼氏で、
結構一途で硬派。

でも、積極的な時は積極的だ。


「で、どうなの?」
「……」
「「答えろよー!!」」
「ハグは…したよっ…!!」
「ヒューヒュー!」
「るい携帯なってるよー?」
「え?」

あたしは三奈から携帯をうけとった。

"メール一件 奏太"

「奏太からだ……!!」
「まじ!?みんなー集まって!!」
「ちょっ……!?」
「奏太からでしょ?みんな見たいよー」

もぅ……(照

みんながあたしの携帯を見つめる中
あたしはメールボックスを開いた。

みんなが目を見張る

「「「…え?」」」