理恵:『すみません!!!』

無言で立ち止まって居る相手を見上げると。

豪輝だ!


健一:『理恵!』

追っ掛けてきた健一くんに追い付かれた。

豪輝には悪いが、また走り去った。


何がなんだか解らない。

賢を否定されている事が気にくわなかったのか…

自分でも解らない。

何故こんな必死に走っているのか
バカらしく
立ち止まった。

健一くんはもう追っては来てなかった。

健一くんが賢の右腕に大きな傷が有ると言っていた。

(確かめてみようかな。)





   〜帰宅〜
 家に着き、明日の仕度をしていると
豪輝から電話があった。

家の前に居るから出てこいと言う。

たぶん家の場所は健一くんに聞いたんだろう。

さっきの事が気まずい。

とりあえず健一くんが居ない事を確認して
家を出た。



豪輝:『健一くんから全部きいた。』

豪輝まで賢の事を否定する。

理由は言わずに。

そして学校での
あの言葉は健一くんの為だと言う。

その理由も後に解ると言うだけ。

また明日、学校で。
と豪輝は帰って行った。



私は考え込む事にも疲れ

いつもより早く寝に入った。