また朝から兼と電話をしながら登校した。

すると私に向かってクラクションを鳴らす車。

特に、その車の邪魔になってる事もないのに。

なんだと思い、運転手をよく見ると

健一くんだった。

兼との電話を終わらせ
健一くんの所へ駆け寄った。



健一くん:『久しぶりだねぇ♪
電話の相手、男だったぁん?』


理恵:『うん。ちょーど終わったとこ。』

学校まで送ってくれるという。

警戒心はあったが、ゆっくりと助手席に乗った。


短い距離だったし特に何もなく
面白おかしく会話をした。

すんなり学校にも送ってくれた。

帰りも迎えにくるという。

どうしてかは気になったが帰りに聞く事にした。



 学校に入ると、珍しく蓮音が早く登校をしていた。



蓮音:『あんた、いい身分だねぇ〜誰?あれ』


理恵:『健一くん。』

蓮音の表情が固まる。


蓮音:『は?あんた今度は何、告げ口したの!』

蓮音は怒りと焦りが混じっていた。


理恵:『だから告げ口する事なんてないぢゃん!たまたま朝あっ…』

蓮音:『覚えときなさいよ!!!』

私の話を最後まで聞かずに居なくなってしまった。

次は何が起きるんだろう。

でも恐れる事なく逃げる事もない。
自分は間違った事、悪い事なんて
してるつもりはないから。




   〜放課後・掃除〜
 携帯が鳴る。
自分の区域を早めに終わらせ
トイレの個室に駆け込んだ。