蓮音:『嘘付くなや!』

『あんたらの話なんか1つも話してねぇけどなぁ?』

紀利さんだ!!!
廊下まで蓮音の声が響いており
不思議に思って入ってきてくれた。

その場は静まり。
紀利さんが、なんとか違う話に流してくれたが。

蓮音は気にくわないままだろう。



 トイレを出てから紀利さんにまで謝られた。
“自分が出てった事でイジメがひどくなるかもしれない、でも黙ってられなかった“と。

だけど私にとっては嬉しい事だった。


また救われた。



   〜放課後〜
 沙羅が一緒に帰ろうと言ってきたので、久々に一緒に帰る事にした。

今日も、やっぱり靴にはゴミ。
落書きはなくなったが多大な量の
お菓子やタバコのゴミが入っていた。



沙羅:『え!?それ理恵ちゃんの靴だったの!』

沙羅は蓮音達が、この靴にゴミを入れたり落書きしているトコを
毎日見ていたらしい。
注意をしようとしたが
沙羅には勇気がなかったと。



理恵:『絶対、またこの事を見付けても注意すんぢゃないよ!』

今度こそ沙羅を巻き込みたくなかった。


いつもならゴミを持って帰っていたが
今日は堂々と玄関に、まき散らした!

先生に何を言われようと、私には関係ない事。



沙羅と普通に話しながら歩き
コンビニの前でタムロしている蓮音達を素通りし
帰宅した。