豪輝が現れた!


豪輝も顔見知りの先輩達だったんだろう
頭を下げた。

そして自分を引っ張り
その場から立ち去ろうとしていた。



先輩A:『おい!豪輝〜場を壊すつもりかぁ?』

イカツイ顔が、もっと険しくなる。

劉樹が間に入ろうとした時
構わず豪輝が自分を連れ店内から出た。


店内を出ると建物の隙間に隠れた。

劉樹は焦った様子で探しに来たが
すぐに戻っていった。

そりゃ自分ごときに、時間をかけるはずがない。



理恵:『何すんだよ!』


豪輝:『おまえ男いるんだろ?ふざけてる』


理恵:『あんたに言われたくないし!』


豪輝:『俺は中途半端な事は嫌いだ。だから別れた。』

同情で付き合っていたらしい。

そして2人の会話はかなり大きかっただろう。



『お2人さん♪』

見付かった!!


『焦んなくて、いいよ〜。
逆に俺が焦ったからぁ♪』

健一くんだった。

28歳のケンイチという彼氏だと聞いていたのに
豪輝が現れ連れ去ったから
豪輝が彼氏なのかと思ったらしい。


健一くん:『もう理恵は戻りずらいだろ♪ダメだょー豪ちゃん』

豪輝はそっと頭を下げて帰って行った。

場を壊しにきたのか
自分の事を叱りに来たのか。
意味が解らない。


健一くん:『これで帰りな?』

二千円くれ、タクシーを停めてくれた。


自分はタクシーに乗り込んた。


健一さん:『最後に携帯番号教えて?』

何も抵抗なく教え、ばいばいした。


何か、また1波乱ありそうだ。