後ろの成り立ってない会話が聞こえたのか


兼一:『男…居るの?』

ちょっと気になるみたいだったから。


理恵:『居るよ?友達の彼氏と女子高生の彼氏』

と言うと。


兼一:『そぅなんだぁ〜☆ゴメンネ〜遊び終わったら連絡してぇ☆』

と女子高生の彼氏という言葉にふれる事なく
機嫌良く電話を切った。



さすがに皆は自分の言葉が気になったらしく
会話をやめてコッチを見ていた。

豪輝さえも。



豪輝:『女子高生の彼氏って説明はないだろ』

ちょっとニヤけながら言ってきた。


沙羅:『あっ!豪輝くん喋ったぁ☆笑ったぁ。』

物珍しそうに言った。
確かに珍しい事だけど。

また豪輝は黙ってしまった。

沙羅は申し訳なさそうに縮こまる。

まぁ豪輝は変な奴だから
気にする事ではないんだけど。



1時間くらい滞在して
豪輝の彼女が来るらしく解散。

自分は沙羅と大悟を2人きりにさせる為に
先に帰し、後から豪輝の家を出た。


豪輝が送ってくれると付いてきた。



理恵:『彼女くるんだろ?』


豪輝:『待たせときゃいいんだ。』


理恵:『最低〜怒られないのか?』


豪輝:『怒られたって俺は知らん。
俺は好きぢゃないし。』

プリクラを見せてもらった。

豪輝は素っ気ない顔。
その隣にはかなりの美女。

そんな娘に惚れられて幸せ者だ。



豪輝:『それより理恵が見付かったら怒られんのか?』


理恵:『は?』

また当てられた。
さっきの電話が付き合ってる男だって事が。

今回はバレても仕方ないが。

出会い方はさすがに解らなかったみたいだし
教えもしなかった。

近くに居ない事は教えた。
だから見付かる事もないと。

それより蓮音だ。