ふと2週間前のメールを思い出す。

兼一という人からのメール。
返してみた。


▼ あなた誰?なんで私のアドレス知ってんの? ▲

少し自分を作って送った。

すると、すぐに返信がきた。


▼ 君、りえちゃんでしょ?アドレス簡単すぎだよ(笑)
適当に送ってみたんだ。ゴメン驚かして。
メル友になんない?
          兼一。▲


名前までバレてた。恐いと思ったけど
確かにアドレスが簡単すぎた。

アドレスは<りえ***スラッシュ>だったから。

(でもメル友って…ん〜面白そう↑)

▼ いいよ!でも、あなた何歳?
何処人? ▲

最初から聞きすぎか。


▼ 教えてもいいけど、りえちゃんも教えてくれる? ▲
          兼一。


(もし住んでるトコが近かったら、どうしよう。)

▼ 私は16歳!住んでるとこは嫌。 ▲


嘘を付いた。自分はまだ13なのに…
相手は28歳らしい。
16歳に対して、かなり上の年を言うんだから本当なんだろう。


でも何故か話がはずんだ。
とても面白い人でメールする楽しみが増えた。

先生:『おい!何やってるんだ?』

授業中なのを忘れてた!

先生が近寄ってくる!!


(携帯がバレてしまう!!!)
と思ったら自分を通り過ぎ蓮音の所へ行った。


先生:『今、何を隠した!出せ!』

蓮音:『え〜何も隠してないし〜』

可愛さで、どうにかしようとしてる。

先生:『いいから、出せ!』

ふて腐れたように蓮音が出したのは
心菜の携帯だった。

羨ましさのあまり借りてたらしい。



 休み時間
蓮音と心菜は職員室に呼び出された。

とりあえず携帯は返してもらえたが
かなり説教されたみたいだ。

愚痴をもらしながら戻ってくる。



蓮音:『まぢ、あのハゲむかつく〜!』

心菜:『本当、気を付けれよ〜!
危なく没収だったべ』

蓮音:『ゴメン〜!でも、なんで理恵は大丈夫なわけ?
絶対ハゲ気付いてたから!』

また自分の事だ。

かなり蓮音に嫌われてしまったみたいだ。

(あっ沙羅の話を聞きに行く事を忘れた。)