教会の中は想像した通りの礼拝堂が始めに目についた。
幾つかの木造の長椅子が真正面の一点に向かって配置され、その先に石像のマリア像がドッとおかれている。
石像自体は人の身長と同じくらいだろうか、大きな像を想像していた私には意外だった。
「粉踏さん、こちらです。」
晃二さんは礼拝堂の端にある扉を開け、私を待っていた。
「あ、はい。」
普段見ない部屋だった為に私は足を止めていたのに気がついた。
早足で晃二さんについていくと、扉の先に10段くらいの階段があり、そこを降りきって少し歩くと開けた部屋が現れた。
家で言う所の居間にあたるだろうか、昼過ぎのこの時間に日が通る様に仕切られたガラス張りの大きな壁から日が差し込んで居間に光が入っていた。
そこを抜け、少し長めの廊下を渡る。
その途中の扉の前で晃二さんは足を止めた。
コンコンとノックする晃二さんに「はい、どうぞ」と部屋の中から声がした。
「失礼します。」と言って私達が中に入ると、扉の向かい側に一人の女性が座っていた。
幾つかの木造の長椅子が真正面の一点に向かって配置され、その先に石像のマリア像がドッとおかれている。
石像自体は人の身長と同じくらいだろうか、大きな像を想像していた私には意外だった。
「粉踏さん、こちらです。」
晃二さんは礼拝堂の端にある扉を開け、私を待っていた。
「あ、はい。」
普段見ない部屋だった為に私は足を止めていたのに気がついた。
早足で晃二さんについていくと、扉の先に10段くらいの階段があり、そこを降りきって少し歩くと開けた部屋が現れた。
家で言う所の居間にあたるだろうか、昼過ぎのこの時間に日が通る様に仕切られたガラス張りの大きな壁から日が差し込んで居間に光が入っていた。
そこを抜け、少し長めの廊下を渡る。
その途中の扉の前で晃二さんは足を止めた。
コンコンとノックする晃二さんに「はい、どうぞ」と部屋の中から声がした。
「失礼します。」と言って私達が中に入ると、扉の向かい側に一人の女性が座っていた。