「私をここに預けた人、一体どんな人なんですか。」

「うーん、それは…」

その質問に難色を示した晃二さんは、しばらく考えた後、何かを思い出したように顔を少し上げた。

「その辺の話ならシスターが詳しいかも知れませんね。」

「シスター?」

「はい、この教会の管理人です。」

そう言って、教会の扉を大きめに開き私を招き入れようとする晃二さん。

「シスターの部屋まで案内します。優しい人なんですぐお会いしてくれるでしょう。」

言って、私が通れる程のスペースを空けてくれた。

「ありがとうございます。」

私もその招き入れに応じた。