それどころか、現実主義を貫く方だ。

予言なんて物ははなから信じないのは言うまでもない。

でも昨日と前回、あの教会で起こった事はそんな現実主義な私を嘲笑うかの様な出来事ばかりだった。

「アリンだとか預言者だとか私は粉踏歩美だっての!」

そう叫んで現実に戻ろうとした、そんな時だった。

「アリン、預言者…」

私はふととある可能性を見いだし、普段あまり使わない卓上のノートパソコンを開いた。

「もしかして、アリンって名前の預言者とか居たんじゃないのかな。」

軽やかなメロディが流れOSが立ち上がると直ぐ様インターネットで「アリン 預言者」と検索をかけてみた。

すると。

「隠れキリシタンの…預言者?」

一番にかかったのはそんな名前のサイトだった。

それ以外はアリンだけとか預言者だけの検索になったらしい。

「これしか無さそうね。」