そして間もなく…

ドスッ!

と言う鈍い音と同時に一つの人影は首を跳ねられ地に伏せた。

「!?」

私は見てはいけない物を見てしまった。

また足が鋤くんだ。

今度こそ危ない。

私の本能が派手な警鐘を鳴らしている。

震えた手がドアノブを強く握っていた。

立ち尽くしていた人影がふとこちらに振り向いた。

「えっ!?」
「!?」

振り向いた人影は私を見るなり驚いていた。

が、私はそれ以上に驚いていた。

顔を見られた。

私は勢いよく扉を閉め内鍵を閉めた。

「に…逃げなきゃ!」
私は狂いそうな頭を精一杯抑制し、まず何をすべきなのか考えた。

「み…瑞穂。そ、そうだ瑞穂起こさないと!」

私は足早に瑞穂の前まで走り眠る瑞穂を軽く叩いた。

が…起きる気配がない。