私は剣を抜き、小規模の軍勢に対して遠慮無しの大軍勢で迎え撃った。

初陣になる戦いだが、私は一人で大多数の悪魔と対峙し、無傷で屍の山を築く、その姿に悪魔族も怯み始め士気が下がり始めていた。

だがそんな中で予想外な事態が起こる。

神族側の小隊が丸々一つ、一人の悪魔によって壊滅したと言う。

その非常事態に私は、小隊が壊滅した場所まで向かった。

その場所に近づくにつれ凄まじい金属音が鳴り響き、天使達の絶命する叫びが木霊していた。

強い…

私は警戒し抜き身に入った。

その時…

「!?」

私は素早く剣を抜き、音速ともとれるような素早い攻撃を辛うじて受け止めた。

「なにっ!?」

相手も私の咄嗟の行動が意外だったのか、唾競り合いの状態からすぐ間合いを取った。

相手が武器を構え、私の様子を見ていた。

私もその相手の間合いのギリギリを図った。

相手は長槍の様な独特の形の武器を持っていた。

形状としては戦斧に近いが、戦斧にしては持ち手が相手の身長ほどあり、刃渡りもその持ち手から少し間を開けて沿うように伸びていた。