私があの時目覚めてから、私は知らず知らずのうちに天使にされていた。

-おい、あいつだろ。例の天使…-

-あぁ、何でも俺達とは違って純血種の天使じゃないらしいな。-

-生まれてすぐ神々に怖れられた古代種の一人だって言うじゃないか。-

-古代種!?本当かよ、怖ぇ…-

いつもの事だった。

私が歩を進めれば、出会う天使に怖れられた。

私には何故怖れられているのかが解らなかった。

神々や天使の言う「古代種」と呼ばれている私の種族柄が原因なのだそうだ。

古代種は天使ではない。

だから天使とも姿形は違っている。

純血種は白い羽があり皆身長が同じで人間では考えられないくらい白い肌をしている。

古代種はそれらとは何もかもが違う。

羽はなく、他の天使とは身長が違う。

肌は暖色の肌色で、言うならば限りなく人間に近い。

古代種は普段天使になることは出来ず、その位に入ることさえ異端だと言うが、私は何故か天使としてこの世界に存在した。