二人の男はニヤニヤしながら私を見ている。

「大したことなさそうだな、へへっ」

「腕も足も細いぜ」


二人は余裕そうだ。

「なめると痛い目みるわ」

そう言って、右側の男の顔面に拳を突き出し思いっ切り殴った。

「うぐっ」

彼は鼻血を垂らしながら情けなくうずくまった。
それを見たもう片方の男は「やばい」みたいな顔をしている。

「ほら、言ったでしょ」