「…保安官だ」

レオンは呟いた。

私はその単語に、反応せずにはいられなかった。

「行くわよ。
こんなとこでじっとしていられない。」

私はすぐに歩き出したが、レオンに左手首をつかまれた。

「何よ…!」

「今はダメだ。」

どうして?

私の気持ちもしらないくせに!

レオンの手を強引に振りほどき、銃声のした方へと向かう。

「君1人では無理だ!
ダメだ!行ってはダメだ!」

レオンは必死に叫んでいた。

「死んでしまうぞ!
いいのか!
死んで…」

声はやがてかすれて、聞こえなくなった。