それからレイニィの店を出て、家に帰った。

今日はどうも嫌な予感がしてならない。

元々馬小屋だった小屋の床に粗末な毛布を敷き、眠った。


小屋が崩れ落ちるような強風が吹き始めた。

わたしは屋根が剥がれてしまわないか心配になってきた。

うとうとしていたがやがて雨が降り始めて、風はもっと強くなった。

小屋の隙間から雨が入ってきて、服を濡らしていった。

わたしは幼いときのことを思い出してきた。

同じく天気は大荒れ、わたしは確か4歳だったと思う。

強い雨で家が崩れないか不安だったとき、わたしは不安と恐怖を押し殺し父の胸にすがった。

しかしその直後に、近くに…


ドーン!!!


「きゃっ!」