転校初日。
あがり症あたしは緊張していた。やっぱ緊張しちゃうとトイレに行きたくなるし、何か食べてないと落ち着けない。…だから体重がふえるのかな。。。

あぁぁ緊張していきたー
!!!!!!!

「さっきから汗めっちゃかいてるよ。姉ちゃん」

「えっそう。。。柊夜はさ、緊張とかしないの?」

「あんま…っていい加減汗拭いたら!?まるで中年のオッさん位の出してるよ!!!!」

「へっ!!!そっ…そんなに!!!!!」

あぁ~ホントだぁかなり汗かいてる~。…臭い大丈夫か?これじゃブレザー脱げないじゃん!

「ホラよ…タオル。ちゃんと汗かいたところふけよな、汚ならしい…」

「きっ汚ならしいだと!?ちょっと柊夜!!!!」

あっいっちゃった。。はぁ…。とりあえず汗かいたところは拭いてあたしは教室の方に向かった。

あたしの弟 佐々木柊夜(しゅうや)。1コ下の弟で、性格はとにかく生意気!あたしより身長高いくせして、あたしのことチビ!チビ!言うし、そりゃそうですよあたしの成長期とモテ期はおわりましたもんね!!!

あんたは現在進行形であたしは過去進行形だもんね!

おまけにお母さん譲りで顔立ちはいいし、勉強だって少しできるし、運動神経抜群!女子にだってモテる。。。

あたし…なんの取り柄ないし…。

教室についていよいよ中に入ろうとした時、

「あれっ?転校生?」

「あっはい…。。」

「ふ~ん」

なっなんなのあの男は!!!口にフライドチキンを加えて学校にくるとか!?普通そこは焼きたての食パンだろ!

そんなことを考えながらあたしは教室に入り自己紹介をしようとした。

でっでも無理~
緊張して口から言葉が出ないよ…

「えっと…佐々木 奈々ですぇ!」

あっ…やちゃった。奈々失敗☆てへっ♪って場合じゃないし!!!!

どうやって回収しよう。。。なんかあたしやだよこの空気!

「…あっはは~お前面白いな。気に入った!」

よかった~まわりもさっきまでシーンとしていた空気を回収してくれた。ありがとうフライドチキン君!←(勝手に命名)

「とっとりあえず…北山の席の隣でいいか?」

「あっはい…。」

クスクス笑われながらもさっきのフライドチキン君の隣の席にいった。

「ねっ名前佐々木…奈々ちゃんだっけ?」

「あっはい!佐々木奈々です。…えっと…名前…。」

「俺、北山ヒロタカ!。ヒロって呼んで!」