都が首を傾げる。

 これ、都の昔からの癖だったんだ。

 それでようやく、やっぱりこれは都なんだという実感が湧いて来た。

 「え?うーん、えぇと・・・」

 恭真さんと付き合ってるんだよー、何て言えるわけが無い。

 いや事実なんだけど・・・何かこう・・・

 「お前の姉ちゃん、俺の女だから」

 私の躊躇をあっさりと恭真さんが片づける。