「姉ちゃん、俺が他に誰に見えるんだよ」

 「いや、だって・・・」

 無造作にセットされた赤がかった黒い髪は、今の都にピッタリ。

 学ランの中には乱れたYシャツ、そし耳には銀のアクセサリーがジャラジャラ。

 目なんか大人っぽくって、キリッとした釣り目。

 
 それも全部都には似合ってる。

 でも、何たって1番違うのは・・・

 「・・・アンタ身長いくつ?」

 「俺?173」

 「でっか!」