しょうがなくぞろぞろとそこに行く
周りの生徒の視線が痛い…
ハタから見ればカツアゲされる中学生なんじゃないんだろうか、この図。
「ここ目立つんで裏のほうに行ってください」
イライラしているのかみなみが冷たく言い放った
「あ、ごめんごめん」
案外あっさり、車はその路地の後ろに回った
そこはこっちから見えないし
学校にもバレない
つまり死角。
四人集まれた日に、せっかくの日にこないでほしかった
年上っぽいだろうが、不良だろうが邪魔なもんは邪魔
またこっちにこられても困るから彼らのいる場所に向かった
車には直さんとはやと。…あと一人しらないメガネの人
「…あのメガネの人誰?」
「あ、あの人が優さん…」
あぁ、
補足説明をしてくれたって言う。
「あのさ、真剣に聞いてほしい」
はやとの顔つきが変わった
全員がピタリと話をやめて彼を見た
「昨日、"ルイ"が出た」
「…ルイ?」
ドクンッ
その言葉に思わず動揺してしまいそうだった