ドゴッ




伸びてきた手首をつかんで自分側へひっぱりもう片方の手で腹を殴った





胸倉つかまれそうだったし。






真夜中、男女の年上、カラフル





ぼんやりとする意識の中、自暴自棄のような感覚が湧き上がる。





……あぁ。
















今回は



自分の意志でルイを呼び出した。













「て、てめぇ!」





殴りかかってきた男に容赦なく蹴りを入れたり





殴ったり









女たちはそれを呆然と見ていた








冷静さを失った人の力はあまりに非力で、ばっかみたい







ただ腹が立つ。


よくわからないがぐわりと煮え返りそうなぐらいぐつぐつとした怒り







―――惨め感。感情の赤。










「うるせーんだよ、ブス」






怒りが収まらない



ムカつく、ムカつく、ムカつく…!


ゆらゆらと瞳が揺れる






視線が、彼女たちを捉えた





冷たい瞳に睨まれて動きを止める女たち
















怯える女を






私は容赦なく殴った



















これでいいんだ




これで








その顔と叫ぶ声、吐き気がするぐらい可愛いよ